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ゴルフの基礎知識

アプローチショットはゴルフ上達の重要な鍵!初心者にも有効な練習方法とは

ゴルフ基礎知識

初心者がコースに出て、最初に苦労するポイントのひとつがアプローチショットです。
遠くに飛ばせばいい通常のショットとは異なり、アプローチショットには微妙な距離の調整が必要となります。力み過ぎるとグリーンの周辺を行ったり来たりの繰り返しになりますし、かといって優しく打ち過ぎるとトップやダブリを量産するはめになってしまいます。その結果、散々なスコアとなり、頭を抱えてしまったという経験をした人も少なくないでしょう。
そこで、アプローチショットの技術を効率よく習得するための練習方法について説明していきます。

小さな積み重ねが大きな差となって現れる!自宅でのアプローチショット練習法

アプローチショットの練習を実際のコースで行えれば最高ですが、なかなか気軽にできるものではありません。しかし、ちょっと工夫することで自宅でも十分有効な練習が可能となります。

例えば、部屋にパターマットを敷いてアプローチウェッジなどでチップインを狙うのです。わずか数メートルの距離なので、ボールを転がすイメージでゆっくりスイングするのがポイントです。これを繰り返し、方向性と距離感をつかむと同時に、ホールを芯に当てる感覚を磨いていきましょう。
また、ネットに的が貼り付けてあるゴルフネットを利用することで、ボールを一定の高さに打ち上げる練習が行えます。それを通して集中力を養うこともでき、小さなスイングでボールを芯に当てる感覚を磨くにも最適です。

ゴルフ練習場では距離感を養うトレーニングが中心

自宅では基本的な感覚を身につける練習が中心ですが、練習場ではリアルな距離感覚を養うことができます。そのためにはいろいろな距離を狙って打ってみることが大切です。

例えば、5ヤードから30ヤードの範囲を的として5ヤード、8ヤード、10ヤードといった具合に少しずつ距離を伸ばしていくのです。その際、前のショットよりも距離が短ければ失格というルールにします。そうして、30ヤードを超えるまでに何打打つことができるかを自分自身で競ってみてください。

このように、ゲーム感覚で距離感を養うのも有効な練習方法です。その際、力の加減で距離を合わせようと思ってもなかなかうまくいきません。ここで重要なのは、振り幅での調整です。また、常にクラブの芯で打てるようになれば、アプローチの距離は安定してきます。そのためにはティーアップを使ってのショットの練習が有効です。

安定したフォームを身につけるには片手打ちが有効!

アプローチショットを打つ際にはフルスイングする機会はほとんどありません。
したがって、スイングの時は体に余計な力が入らないことが大切です。そして、そのためにおすすめなのが利き腕だけを使っての短いアプローチショットの練習です。片腕で打つと力任せに振り回してもボールはうまく飛んでいかないため、必然的にバランス重視の打ち方になります。

よりうまく打つコツはヘッドの重さに引っ張られるような感覚で振り下ろし、スイートスポットへ正確にボールを当てることです。そうすれば、ボールは振り幅の距離に応じて正確な軌道を描いてくれるようになります。これを、フォロースローの反動を利用してテイクバックの姿勢を取るような感覚で何度も反復して行ってみてください。繰り返しているうちにフォームが固まり、本番での安定したスイングへとつながっていきます。ただ、その練習も力んで行うとなかなか正しいフォームは身につきません。遊び感覚で行い、リラックスした雰囲気の中で繊細なタッチを身につけていきましょう。

アプローチショット上達の重要な鍵を握る!ティーアップを使っての練習法

本番でアプローチショットを行う際には当然、ティーアップは使用しません。そのため、アプローチショットを磨くにはティーアップなしでの練習が大切と考えている人が多くいます。
しかし実際には、ティーアップでの練習はアプローチショット上達のための重要な鍵を握っています。なぜなら、ティーアップしたボールを打っているとクラブの芯に当たったか否かの判別が容易になるからです。
まずは低めにティーアップしたボールを打ち、きれいに打てるかをチェックしてみましょう。これが意外と難しく、初心者の場合はすぐにボールのトップを叩いたり、下をくぐったりしてしまいます。ティーアップを使った練習を重ね、この状態でも違和感なくボールが打てるようにすることが大切です。
しかし、ただ漠然とクラブを振り続けるだけではなかなか上達は望めません。クラブが正確にボールを捉えられるようにするためには、フォームをチェックして正しい打ち方を身につける必要があります。

その際に重要なポイントとなるのが右肩です。トップでの右肩の位置をそのまま動かさない意識でクラブを振りおろすとフォームが安定し、ボールが芯でとらえやすくなります。
逆に、右肩がぶれてしまうとフォームも乱れ、ボールの軌道も定まらなくなってしまいます。ティーアップを使ってアプローチショットの練習をする際には、その点を意識してみてください。

正しい練習の積み重ねで苦手なアプローチショットをクリアしよう!

初心者が大幅なスコアアップを果たすためには、アプローチショットの上達が欠かせません。自宅で基本的な感覚を養い、練習場で距離感を磨くなどして正しい練習を繰り返せば、次第に正確なショットが打てるようになるでしょう。
ただ、よりおすすめなのはなるべく早い段階でゴルフレッスンに通ってみることです。やはり、ひとりで練習するのと専門の指導者に教わるのでは技術習得の効率が違ってきます。それに、初心者の間に変な癖をつけてしまっては修正が大変です。最初からレッスンに通って正しい打ち方を指導してもらえば、そうした心配をしなくてすみます。

また、シミュレーションゴルフ、インドアレッスン、打ちっぱなしなどの練習もいいですが、ある程度基本が身についた時はラウンドレッスンを受講してみるのがおすすめです。
やはり、室内とコースとでは感覚がかなり異なるので、コースデビューをする前に実際に経験してみるのがいいでしょう。そうすることで、実戦感覚が磨けますし、美しい自然に囲まれて行うコースならではの楽しさを知ることができます。
さらに、ラウンドレッスンにはひとりでの参加者や女性同士の参加者も多く訪れます。その場で交流を深めたり、交友関係を広げたりできるのもラウンドレッスンならではの醍醐味です。自主練、レッスン、ラウンドレッスンと有効な練習を積み重ねることで、苦手なアプローチショットを早く上達できるようにしていきましょう。