レッスンコラム

8割のアマチュアゴルファーが忘れているドライバーの打ち方

宮下 芳雄

こんにちはプロゴルファーの宮下芳雄です。
今回は「8割のアマチュアゴルファーが忘れているドライバーの打ち方」をテーマに記事をお届けします。
ではご覧ください。

【本記事の目次】
①ドライバーの構え方
1-1. 左足4:右足6の体重配分で構える
1-2. アイアンより右肩を少し下げて構える
1-3. ボールの位置は左かかとの少し内側にセットする
1-4. アドレスでグリップエンドはお臍へ向ける

②ドライバーの方向性を整える
2-1. フェースの向きで打ち出し方向を安定させる
2-2. スイング軌道でボールの曲がりを直す

③ドライバーの飛距離を伸ばす
3-1. 左腕を時計の12時の位置まで回す
3-2. トップポジションでクラブの重さを受け止める
3-3. 切り返しの一瞬だけ力を入れる
3-4. ゆるゆるグリップでスイングする
3-5. カカトプレスでダウンスイングをする

この3つをテーマにお届けします。

【①ドライバーの構え方】

結論を言ってしまうとドライバーはアッパー軌道でスイングをしましょう。でもこう私が言うと読者さんは…

「どうやったらドライバーをアッパー軌道で振れるのかな?」
「アッパー軌道の振り方を教えてほしい」

と思う方が多いはずですね。
具体的には下記の4つのことを意識しましょう。

1-1. 左足4:右足6の体重配分で構える
ずばり左足4:右足6の体重配分で構えてください。
なぜなら左足4:右足6の体重配分で構えるとスイング軸が少しだけ右に傾きます。
スイング軸が右に傾くと下から上にクラブを振りやすくなります。
例えるなら飛行機が滑走路から離陸するようなイメージでスイングすることができるのです。
つまりアッパー軌道でスイングがしやすくなるのです。
そんなことでドライバーは左足4:右足6の体重配分で構えてほしいのです。

1-2. アイアンより右肩を少し下げて構える
結論を言ってしまうとアイアンより右肩を少し下げて構えてください。
その理由は、右肩を下げることができるとアイアンと同じスイングイメージでも無意識でアッパー軌道でスイングができるからです。

1-3. ボールの位置は左かかとの少し内側にセットする
ずばり言ってしまうとボールの位置は左かかとの少し内側にセットしましょう。
ボールを左かかとの少し内側に置くことによりスイングの最下点をすぎて、インパクトへ向かう際、クラブヘッドが少しずつ上昇し始めてからインパクトすることができるからです。
そんなこともありボールの位置は左かかとの少し内側にセットするのが正解なのです。

1-4. アドレスでグリップエンドはお臍へ向ける
アドレスでは、グリップエンドをおへそに向けてください。
その理由は、アイアンのようにハンドファーストに構えると「打球が低くなる」「天ぷらのミス」などのミスショットが出やすくなるからです。
そんなこともありドライバーではグリップエンドをおへそに向けて構えてほしいのです。

ドライバーの構え方ではこの4つを意識しましょう。
ちなみにドライバーの振り方については別の記事で紹介しています。
興味のある方は下記のリンクを参考にしてくださいね。
※ https://oncole.jp/column/detail.php?id=7054

【②ドライバーの方向性を整える】

ずばり言ってしまうと「フェースの向き」「スイング軌道」を意識しましょう。具体的にフェースの向きは、打ち出し方向に影響が出ます。

つまり、いきなりボールが右へ飛び出してしまう人はスイング中にフェースが開いていることが原因です。
左へのミスはその逆ですね。
そしてスイング軌道はボールの曲がりに影響します。

例えばスライスのミスで悩んでいる人は100%ではありませんが、インサイドアウト軌道になっていることが多いです。でもこう私が言うと…

「どうやったらフェースの向きとスイング軌道を安定できるのかな?」

と思う方もいると思います。
この後、順序立てて説明していきます。

2-1. フェースの向きで打ち出し方向を安定させる
結論を言ってしまうと腰の高さでフェースの向きをチェックしてください。
具体的にはフェースの向きが少し下を向いているくらいでOKです。
少し掘り下げると背骨の角度とフェースの向きが同じくらいが良いですね。
なぜなら、直立して構えてクラブを上げるとフェースの向きは真っ直ぐ正面を向きます。
しかし、ゴルフはボールが地面にあるので上半身を前傾させて構えなくてはいけません。
地面に向けて上半身を前傾させると、それと同調してフェースの向きが下を向くという訳です。
そんな理由で背骨の角度とフェースの向きが同じくらいが良いのです。
くわえて右へのミスが多い人はこのフェースの向きを少し大袈裟に下へ向けましょう。
反対に左へのミスが多い人はフェースの向きを真っ直ぐ正面、あるいは上に向けると方向性が整うはずです。
さらにバックスイングだけでなく、ダウンスイングでも腰の高さでフェースの向きを確認するとさらに良くなります。

2-2. スイング軌道でボールの曲がりを直す
ずばり言ってしまうと理想的な軌道と言われているインサイドイン軌道でスイングをしましょう。
ちなみにインサイドインとはクラブヘッドが目標線から少し内側に上がり、同じ軌道を描き内側から下りる軌道のことです。
とくに腰から下の軌道(ハーフスイングの振り幅)がとても重要です。
具体的な練習方法は下記の通りです。

・ゴルフクラブを目標線に対して並行に置く
・クラブヘッドを置いたクラブの前にセットする
・クラブヘッドがクラブの内側に上がるようにバックスイングをする
・同じ軌道を描くようにダウンスイングする
・クラブヘッドがクラブの内側を振り抜くように左へ低くフォロースルーをする

この5項目を意識してハーフスイングでインサイドイン軌道を練習するとボールの曲がりをかなり抑制することができます。
くわえて大きなスライスで悩んでいる人は、大袈裟にインサイドへクラブを上げてアウトサイドへ押し出すようにクラブを振りましょう。
大きなフックで悩んでいる人は、その真逆をやると良いですね。

【③ドライバーの飛距離を伸ばす】

先に結論を言ってしまうとヘッドスピードに特化した練習をしましょう。具体的には5つの方法です。

・左腕を時計の12時の位置まで回す
・トップポジションでクラブの重さを受け止める
・切り返しの一瞬だけ力を入れる
・ゆるゆるグリップでスイングする
・カカトプレスでダウンスイングをする

この5つを分かりやすく説明していきます。

3-1. 左腕を時計の12時の位置まで回す
ずばり言ってしまうと左腕が時計の12時を指すようにバックスイングをしましょう。
でもこう私がいうと「肩が硬くて無理です」と思う方もいるでしょう。
そんな方は下記の3つを試してみてください。

①チンバックをする
②ヒールアップする
③右足のつま先を開く

じつはこの3つをアドレスで準備しておくと肩が回りやすくなります。
結果的に左腕が12時を指せるようになります。
ちなみに左腕が12時を指せるようになるとクラブヘッドを加速させる助走距離を長く取れるのでヘッドスピードを速くすることができます。
結果としてヘッドスピードが速くなりドライバーを飛ばせるようになります。

3-2. トップポジションでクラブの重さを受け止める
ずばり言ってしまうとトップポジションでクラブの重さを受け止め、さらにクラブの重さを感じてからダウンスイングしましょう。
その理由はダウンスイングの切り返しで力を入れることができて飛距離のパワーソースを高めることが出来るからです。
良い見本として松山英樹プロのスイングが参考になるはずです。
さらにこの受け止める動作には打ち急ぎを予防するメリットもあります。
そんな理由で、トップポジションで一旦クラブを止めてスイングをしてほしいです。

3-3. 切り返しの一瞬だけ力を入れる
ずばり言ってしまうとダウンスイングの切り返しで一瞬だけ力を入れてください。
具体的にはブランコをイメージして頂けると分かるんですがブランコって一番上にきた時に一瞬だけ力を入れますよね。
下までおりてきてかたバンって押さないはずです。
ドライバーを飛ばすためには、まったくコレと同じイメージなのです。
そして切り返しで一瞬だけ力を入れるにはトップポジションでクラブの重さを受け止めてからダウンスイングすると、
そのイメージを出しやすくなります。
そんな理由で「クラブの重さを受け止める→切り返しの一瞬だけ力を入れる」ことをしてほしです。

3-4. ゆるゆるグリップでスイングする
結論を言ってしまうとゆるゆるにグリップを握り、そのままの状態でスイングをしましょう。
その理由はゆるゆるにグリップを握るとヘッドが走り、結果的にヘッドスピードが速くなるからです。
具体的には、ゆるゆるグリップでアドレスをしてトップポジションでもゆるゆるグリップにしましょう。
そんなこともあり、ゆるゆるグリップでスイングしてヘッドスピードを速くしてほしいのです。

3-5. カカトプレスでダウンスイングをする
カカトプレスを踏まえてスイングをしましょう。
その方法を順序立てて説明します。

・右足かかとを上げたままでアドレスする
・バックスイングしたと同時に右足かかとをヒールダウンする
・それと同時に左足かかとをヒールアップする
・ダウンスイングの切り返しでは左足かかとを踏み込んでヒールダウンスイングする

これにより地面からの反発、骨盤が高速回転しやすくなるなどでヘッドスピードを速くすることができます。
練習では素振りと打球を交互に行うことで効率よく飛距離アップの練習をすることができます。

今回はドライバーの打ち方をテーマに「構え方」「方向性を整える」「飛距離を伸ばす」などの3項目をお届けしました。
この記事を読んで頂いたゴルファーさんのドライバーが飛ぶようになったとしたら嬉しいです。

ではまた違う記事でお会いしましょう。
Have a nice golf !

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