こんにちは宮下芳雄です。
今回は「飛距離を伸ばす!」ことについて考えてみましょう。
現在LPGAツアーでは、ドライビングディスタンスの計測を行っています。
それを見ると女子プロのアベレージ飛距離は230ヤード前後とのことです。
そして、気になる男性アマチュアゴルファーの平均飛距離は220ヤード前後と言われています。
女子プロ選手と比べて体格が勝っているアマチュア男性ゴルファーのほうがなぜ飛ばないのでしょうか?
また女子プロがあんなに飛ぶ秘密は何なのかを一緒に考えてみましょう!
まずはミート率とは何? からお話させてください。
ミート率とは「ボール初速(打ち出された瞬間のボールスピード)÷ヘッドスピード」のことを言います。
つまり、ヘッドスピードが同じだとしてもミート率が高ければ、ボール初速が高くなるのです。
言い換えると、同じヘッドスピードでもミート率の高いゴルファーのほうが効率良くボールを飛ばすことができるのです!
男性アマチュアゴルファーと女子プロでヘッドスピードがあまり変わらないのに飛距離の差が出てしまうのは、ここに原因があるのです。
ちなみにミート率は、物理的には最大値が1.56と言われています。
某ゴルフ雑誌によるとプロゴルファーは平均1.50前後とのデータが出ています。
さらに中級者のアマチュアゴルファーは平均で1.40前後とのことです。
オンコレメンバーの皆さんにはこの1.40の数値を1.50に近づける練習をしてほしいと、私は考えています。
ボールの初速を上げるにはミート率を上げる必要があります。
どれだけフェース面の芯でボールをとらえることができるかが重要なのです。
そのためには必要なことは軸を安定させること!
具体的には「上下動」「左右動」「前後動」を抑制することです。
上下動については背骨の角度の伸び上がり&沈み込みを、さらに膝の伸び&縮みも意識することが大切!
ちなみに背骨の角度はお尻の位置に連動していることが多いので、スイング中にお尻が前後に動かないようにしてみてくださいね!
膝は自分の目で見ながら、伸びたり縮んだりをチェックしましょう。
左右動は下半身がスエーやスライドしたりしないように気を付ける。
スエーは右太ももに力を入れてアドレスをすると簡単に直ります。
スライドについては、右足1本で素振りをする(上げた左足を地面につけないよう気を付ける)と直ります。
前後動は頭の位置(おでこ部分)が前後に動かないように注意していきましょう。
お勧め練習方法は、おでこを壁などに付けて素振りをして前後動を感じながらスイング矯正をしていきましょう。
などなど、スイングの軸が動かないよう各部位を意識することで、かなり安定してくるようになります。
多くの女子プロはシャフトの「逆しなり」を上手く使っています。
じつは飛ばし屋の女子プロの多くはこの「逆しなり」を使い、シャフトに仕事をさせて圧倒的な飛距離を出しているのです。
具体的にどうすれば「逆しなり」を使えるかを紹介しましょう!
逆しなりのポイントは左手のブレーキです。
さらに掘り下げて説明をすると、インパクトで左手の小指、薬指、中指を「ギュッ」と強く握ればOKです。
これにより左手に急ブレーキがかかり、結果としてシャフトの逆しなりが起こるようになります。
しかし、その動作の前にトップからの切り返しで、シャフトを鞭のようにしならせる必要があります。
つまり日本的には「タメ」、アメリカ・オーストラリアでは「ラグ(lag)」を作ることが大切なのです。
じつはこのタメを作ると強い「逆しなり」を出すことができるといわれています。
そんなこともあり手首がほどけやすいゴルファーさんは、キャスティング(手首がほどけるスイングエラー)を矯正することも大切ですね!
今回は女子プロ飛距離の秘密を紹介しました。
じつは逆しなりの他にも「ツイスト」「アームローテーション」「地面反力」「スナップ」などなどいろいろなテクニックやパワーソースが、まだまだあります。
間違いなくテクニックを使っているゴルファーのほうが効率よく遠くにボールを飛ばすことができます。
そして元々筋力のある男性アマチュアゴルファーが女子プロのようなテクニックを身に付けることができたら、これまでよりも大きく飛距離を伸ばすことができるはずです。
ご興味ある方は宮下芳雄教室へ Gooooo!!