こんにちは宮下芳雄です。
今回はUT(ユーティリティ)について記事を書きました。
UTの打ち方や自分に合ったクラブ選びなどを一気に紹介します。
これからの夏ゴルフで楽しくUTを使えるポイントをぜひ見つけてください!
じつはこれまでは、パワー不足でロングアイアンが打てないゴルファーがUTを使うのが常識でした。
そんなこともあり、プロゴルファーの世界でも女子プロがUTを使うことはあっても、男子プロが使っているのをあまり目にすることはありませんでした。
しかし、現在ではパワーヒッターの男子プロがUTを使用することが増えています!
そして松山英樹プロも、ハードヒッターながらもUTを使っているプロゴルファーの一人です。
これはパワーがある選手が使ってもボールが吹き上がり過ぎることなく、さらに左へ引っかけにくいヘッドデザインの開発、さらにはUT専用に開発されたシャフトが発売されるようになってきたからだと言われています。
そこで皆さんが知りたいのは「自分にはどんなUTが合っているのか?」「どんなUTを選んだら良いのか?」だと思います。
ずばり、ボールが上がらないゴルファーさんは重心深度の深いモデルを選びましょう。
重心深度の深いUTの特徴は、ソール幅が広く、フェースから後方までの距離が長いヘッドデザインです。
初心者ゴルファーさんやヘッドスピードが遅くボールが上がりにくいゴルファーさんは、ソールの広いUTを使ってください!
反対にボールが吹き上がったり弾道が高過ぎるゴルファーさんは、アイアンタイプのUTやソール幅が狭いヘッドデザインを選びたいですね!
ちなみにソールの幅が狭いとコンタクト時にロフト角が小さくなりやすくなるので、ボールの上がり過ぎを防ぐことができるのです。
私が開催しているコースレッスンでよく質問を受けることが「UTのシャフトは何がいいですか?」「スチールがいいのか? カーボンがいいのか?」です。
ここでもボールを上げたいのか? 低く打ちたいのか? でシャフトの選び方が変わってきます。
じつはシャフトが軽いとヘッドスピードが速くなります。
ヘッドスピードが速くなると、結果としてボールが上がりやすくなるのです。
つまりボールを上げたいと思ってUTを使っているゴルファーさんは、重量の軽いカーボンシャフトがフィットします。
反対にボールを高く上げたくないと考えているゴルファーさんには、重量のあるスチールシャフトが合うはずです。
次に多い質問がUTの番手選びです。
何を基準にUTの番手を選べば良いのか分からない方が多いことだと思います。
ここでは私個人の意見として2つのお話を聞いてください!
①UTをロングアイアンの代わりに使う場合
例えば4番アイアンが打てないので代わりにUTの4番を入れる場合の注意点は、
アイアンと同じロフト角度でUTを選ばないことです。
じつは同じロフト角度のアイアンとUTとでは、UTの方が飛距離が出てしまうのです。
その理由は、UTのヘッドデザインやシャフト自体が長いことにより飛距離が出やすくなるからです。
具体的な例をお話しすると、4番アイアン(約22度)の代わりにUTを選ぶとしたら、5番のUT(約26度)を選ぶことをお勧めします。
②ラフや傾斜など難しい場面で「お助けクラブ」として使う場合
UTのことを「レスキュー」と呼んでいるクラブメーカーがあるように、
難しい場面でお助けクラブとして使っているゴルファーも多いことと思います。
ティーショットを打ったあと「トラブルかも?」と判断したときに、
とりあえずUTを持っていこうと考える方が多いんじゃないでしょうか?
こういった難しい場面ではボールが上がりやすいヘッドデザイン、ボールが上がりやすい番手選びが重要です。
例えばヘッドは「フェアウェイウッドタイプ」「番手は5番UT、もしくは6番UT」がちょうど良いと思います。
今回の記事で、みなさんがUTに対しての知識を高め、
自分に合ったクラブを選びを理解していただけたとしたら私としてもうれしいです。
夏ゴルフではUTを武器に、楽しいラウンドをしてきてくださいね!