こんにちは、プロゴルファーの宮下芳雄です。今回はUT(ユーティリティ)について記事を書きました。
今回の記事を最後まで読むと自分に合ったUT(ユーティリティ)の選び方などUTについてのお悩みをすべて解決することができます!
こんなゴルファーさんいませんか?
・UT(ユーティリティ)ってどんなクラブなのか知りたい
・自分に合ったUT(ユーティリティ)の選び方を教えてほしい
・UT(ユーティリティ)の打ち方が分からなくて悩んでいる
そんなゴルファーさんは、今回の記事を最後まで読んでUT(ユーティリティ)についての知識を高めてくださいね。
そして楽しくUT(ユーティリティ)が打てるヒントやポイントを見つけてくださいね!
【本記事の目次】
・これまでの常識が変わった!パワーヒッターがUT(ユーティリティ)を使い始めた!
・UT(ユーティリティ)のシャフト選びにはもう迷わない!
・UT(ユーティリティ)番手(ロフト角)の選びが分からない!
・春から夏ゴルフでは、UT(ユーティリティ)が武器になってくれるはず!
この4項目ですすめていきます。5分程度で読めてしまう内容のなのでぜひ最後まで読んでください。
じつはUT(ユーティリティ)と言うとパワー不足でロングアイアンが打てないゴルファーが使うのが常識でした。
そんなこともあってプロゴルファーの世界でも女子プロがUT(ユーティリティ)を使うことはあっても、男子プロが使っているのをあまり目にすることはありませんでした。
しかし、現在ではパワーヒッターの男子プロでもUT(ユーティリティ)を使用することが、じつは増えています!
そして2021年マスターズを優勝した松山英樹プロも、PGAツアーを代表するパワーヒッターですがUT(ユーティリティ)を使っているプロゴルファーの一人です。
これはパワーがある選手が使ってもボールが吹き上がらないで、さらに左へのミスも出にくいヘッドデザインが開発されたり、UT(ユーティリティ)専用に開発された特別なシャフトが製造されるようになってきたからだと言われています。
そこで読者の皆さんが気になるのが「自分に合ったヘッドデザインを教えてほしい」「自分に合ったシャフトってあるのかな?」だと思います。
次の項目からそんな疑問に順序立てて分かりやすく説明をしていきます。続けて読んでください!
■あわせて読んでほしい記事
ゴルフの道具選び!初心者はなにから準備すればいい?
https://oncole.jp/knowledge/detail.php?id=2558
まずゴルファーの皆さんが知りたいのは「自分にはどんなUTが合っているのか?」「どんなUT(ユーティリティ)を選んだら良いのか?」だと思います。
ずばり、ボールが上がらないゴルファーさんは重心深度の深いヘッドデザインを選びましょう。
重心深度の深いヘッドデザインのUTの特徴は、ソール幅が広く、フェースから後方までの距離が長いヘッド形状です。
初心者ゴルファーさんやヘッドスピードが遅くボールが上がりにくいゴルファーさんは、ずばりソールの広いUT(ユーティリティ)を使ってください!
反対にボールが吹き上がったり弾道が高過ぎるゴルファーさんは、アイアンタイプのUT(ユーティリティ)やソール幅が狭いヘッドデザインを選びたいですね!
とくにパワーがある男性やゴルフ上級者の方はアイアンタイプのUT(ユーティリティ)がお勧めです。
その理由は、ソールの幅が狭いとインパクト時にロフト角が小さくなりやすくなるので、ボールの上がり過ぎを防ぐことができるからです。
そんなこともあり、自身のゴルフキャリや球筋を踏まえてヘッドデザインを選んでほしいです。
※あわせて読んでほしい記事
ロングアイアンを上手く打つコツ
https://oncole.jp/column/detail.php?id=7090
レッスンに参加して頂いているお客様から、よく質問を受けるのが「UTのシャフトは何がいいですか?」「スチールがいいのか? カーボンがいいのか?」です。
ここで大切なポイントは、UTを使うときに「ボールを上げたいのか? 低く打ちたいのか?」 でシャフトの選び方が変わってくることです。
じつは多くのカーボンシャフトはスチールシャフトより軽いこともありヘッドスピードは速くなります(プロモデルで一部重いカーボンシャフトもあります。これは除きます。)
ヘッドスピードが速くなると、結果としてボールが上がりやすくなります。
その理由は、打球にバックスピンが多く掛かるようになり揚力(ボールが上にあがる力)が強くなるからです。
つまりボールを上げたいと思ってUT(ユーティリティ)を使っているゴルファーさんは、重量の軽いカーボンシャフトが合います。
反対にボールを高く上げたくないと考えているゴルファーさんには、重量のあるスチールシャフトが合うはずです。
ゴルファーさんそれぞれがイメージしてる球筋によってシャフト選びをするといいですね。
※合わせて読んでほしい記事
初心者ゴルファーが迷うクラブ選びをプロゴルファーが解説【選び方のコツ5選】
https://miyashita-golf.com/archives/2865
次に多い質問がUT(ユーティリティの番手選びです。
何を基準にUT(ユーティリティ)の番手を選べば良いのか分からない方が多いことだと思います。
ここでは、私個人の意見として2つアドバイスをさせて下さい。
【① UTをロングアイアンの代わりに使う場合】
例えば4番アイアンが打てないので代わりにUT(ユーティリティの4番を入れる場合の注意点は、アイアンと同じロフト角度でUT(ユーティリティ)を選ばないことです。
じつは同じロフト角度のアイアンとUT(ユーティリティ)とでは、UT(ユーティリティ)の方が飛距離が出てしまうのです。
その理由は、UT(ユーティリティ)のヘッドデザインやシャフト自体が長いことにより飛距離が出やすくなるからです。
具体的な例をお話しすると、4番アイアン(約22度)の代わりにUT(ユーティリティ)を選ぶとしたら、5番のUT(約26度)を選ぶことをお勧めします。
【② ラフや傾斜など難しい場面で「お助けクラブ」として使う場合】
UT(ユーティリティのことを「レスキュー」と呼んでいるクラブメーカーがあるように、難しい場面でお助けクラブとして使っているゴルファーさんも多いですね。
ティーショットを打ったあと「トラブルかも?」と判断したときに、とりあえずUT(ユーティリティを持っていこうと考える方、多いんじゃないでしょうか?
こういった難しい場面ではボールが上がりやすいヘッドデザインで、ボールが上がりやすい番手のUT(ユーティリティ)を選ぶことが重要です。
具体的なヘッド形状は、「ソール幅の広いフェアウェイウッドタイプ」「番手は5番UT、もしくは6番UT」がちょうど良い私は考えています。
【簡単】YouTube動画でUTの打ち方を詳しく解説します↑↑↑
最後はUT(ユーティリティ)の打ち方を紹介します。まずはアドレスから紹介しましょう。
スタンスは肩幅程度が基本です。言い方をかえると7番より少し広めのスタンス幅で大丈夫です。
体重配分は左右の両足均等にかけてください。さらにスタンスの向きははスクエアにしましょう。
つまりクローズスタンスやオープンスタンスではなく、目標に対して真っすぐ構えることが基本です。
ボールの位置は7番アイアンよりボール1個、あるいは1個半左足寄りに置きましょう。その理由は、ソールを滑らするようなインパクトができるからです。
しかし、こう私が言うと「私は打ち込んだ方が上手く打てるけど」と思う方もいると思います。
そんな方は、そのままで大丈夫です。
しかし、UT(ユーティリティ)が上手く打てないで悩んでいる人は、ボールを左へセットしてソールを滑らせるイメージのスイングをしてみてください。
くわえて、ソールを滑らせるスイングをするにはバックスイングの始動10センチを低く上げてみましょう。
これによりダウンスイング時の入射角度(クラブヘッドがボールへ向かって降りてくる角度)が鈍角になります。
結果としてソールを滑らせる打ち方ができるようになるのです。
そしてこのスイングとは違いアッパーブロー軌道(すくい打ちスイング)になってしまうとトップやダフリなどのミスが出やすくなったり飛距離が出なかったりします。
反対にクラブヘッドを打ち込み過ぎてしまうスイングだと、打ったボールに必要以上のバックスピンが掛かってしまいボールが前方に飛ばず、上空に向かって吹き上がりながら飛んでいくような球筋になってしまい結果的に飛距離を出すことができなくなります。
そんな理由もありUT(ユーティリティ)は、ソールを滑らせるスイングをすることが大切なのです。
※合わせて読んでほしい記事
打ち急ぎを克服してゆったりスイングを身に着ける ゴルフ場へ行くと練習場のようにスイングできない
https://oncole.jp/column/detail.php?id=7154
今回の記事で、みなさんがUTに対しての知識を高め、自分に合ったクラブを選びや正しい打ち方を理解していただけたとしたら私としてもうれしいです。
春から夏にかけてのゴルフではUT(ユーティリティ)が武器になってくれるはずです。
では楽しいラウンドをしてきてくださいね!
Have a nice golf!