レッスンコラム

初心者ゴルファーの最初の難関!ドライバーの難しさとその克服法

宮下 芳雄

こんにちはプロゴルファーの宮下芳雄です。
朝一番のティーショット、ドライバーがまっすぐ遠くへ飛んでいくと気持ちが良いですよね!

しかし初心者ゴルファーさんの多くは、朝一番で大きなミスショットをしてしまい出鼻をくじかれてしまい、その後もそのミスが影響してしまい最悪の休日になってしまったことがあると思います。
さらにゴルフ経験が豊富な人でもドライバーショットが苦手な方もいるでしょう。

今回はそんなお悩みを解決する記事を書きました。


【記事の目次】
・苦手なドライバーショットを克服するとゴルフが楽しくなる
・ゴルフ初心者が知っておきたいドライバーの特徴
・初心者ゴルファーでもドライバーが上手く打てる7つのポイント
・ドライバーのスライスを直す方法
・ドライバーの飛距離について
・ドライバーの飛距離を出す練習法
・初心者ゴルファーがドライバーを選ぶポイント
・最後にまとめ

■苦手なドライバーショットを克服するとゴルフが楽しくなる

当日のプレイが気持ちよくできるかどうかは、ドライバーショットにかかっています。
気持ちの良いドライバーショットを打てれば最高の休日になるはずです。

しかし、初心者ゴルファーさんは思うようにドライバーが飛んでくれず、イライラする場面も多いでしょう。
そんな悩みを解決するにはドライバーショットの正しい打ち方を身につけるしかありません。

短期的にすぐドライバーは上手く打てるようにはなりませんが、ポイントを押さえて練習をすれば必ず上手く打てるようになります。
この後、順序立ててドライバーが上手く打てるポイントやコツを説明していきます。

■ゴルフ初心者が知っておきたいドライバーの特徴

ドライバーはコースでの第1打を打つためのクラブで飛距離も一番出るようにデザインされています。
そんなこともありゴルフクラブの中でシャフトが最も長く、さらにロフト角も小さいという特徴があります。

ちなみにシャフトが長いと振り遅れやミート率が低くなりやすいです。
さらにロフト角が小さいとボールが上がりにくいので、ボールを上げようと悪いスイングになりやすくなります。

そんな理由でアイアンは上手く打てるのにドライバーになるとミスショットが多くなるのです。
次の項目ではそんなミスが出やすいドライバーを上手く打てる方法を説明します。

続けてご覧ください。

■初心者ゴルファーでもドライバーが上手く打てる5つのポイント

①ドライバーの構え方
初心者ゴルファーさんは、ボールから離れて構えないようにしましょう。
その理由は離れて構えると両脇が空いてしまいスイング軌道がブレやすくなるからです。
自分とボールとの適切な距離を保つことは、強いスイングでドライバーを正確にインパクトするために大切なポイントです。
ちなみにその目安はグリップと体の距離が拳一つ半くらいです。

②ドライバーの足幅
ドライバーの足幅は肩幅より少し広めが基本です。
足幅が広いと下半身が踏ん張れるのでパワーが出しやすいですが、肩や骨盤を回しにくくなります。
ドライバーだけでなくアイアン含め、初心者ゴルファーさんはスタンスを広くし過ぎないように気をつけしましょう。
自主練習で足幅を狭くしたり、広くしたりして練習をしてみてくださいね。

③ドライバーのアライメント(体の向き)
体の向きは目標に対して肩・腰・膝がまっすぐ向くようにしましょう。
じつはアマチュアゴルファーの約8割が目標より右を向いてしまっているデータがあります。
その原因は左肩越しに目標を見ようとすることです。
その対処法としては、多くのプロゴルファーがやっているように右手一本でクラブを握り半身でアドレスに入るとよいですね。
アライメント(体の向き)は方向性のミスの原因になることが多いので目標に対してまっすぐ構えられるよう気を付けましょう。

④ボールの位置と高さ
ドライバーショットではティーアップの高さが重要です。
なんとなくティーを地面に刺して打っている人もいますがティーアップの高さは打球に大きな影響を与えます。
その理由はティーアップが低いとトップに、高すぎると天ぷら(ボールが上がりすぎるミス)が出やすいからです。
さらにティーアップが低いと打球の軌道も低くてスライスしやすくなり、高いと打球の軌道も高くてフックしやすくなったりもします。
初心者ゴルファーはアドレスのときにクラブヘッドのトップラインからボールが半分くらい出る高さにセットしてくださいね。

⑤グリップの握り方
グリップの握り方も大切です。
なぜならゴルフクラブとの唯一の接点がグリップだからです。
初心者ゴルファーさんは、まずソフトにグリップを握ることに気をつけましょう。
その理由は正しく握れないと方向性が安定しないからです。

※正しいグリップの握る方はこちらの記事を読んでください↓
https://oncole.jp/column/detail.php?id=2862

■ドライバーのスライスを直す方法

100%ではありませんが初心者ゴルファーさんの多くがドライバーのスライスで悩みます。
じつはドライバーがスライスする原因はいろいろありますが、初心者ゴルファーさんは振り遅れがスライスの原因になっていることが多いです。

ボールを飛ばそうとして腕を速く振っているのですが、その動きに対してクラブヘッドが遅れてしまうために結果としてフェースが開いてしまい右へのミスになってしまうのです。

ドライバーはシャフトが長いため、とくに振り遅れのミスが起こりやすくなります。
そして振り遅れを直すには「ハーフスイング」「スピードを落としてフォームチェック」などすることが大切です。

ヘッドが遅れるということは手だけを早く動かそうとして手打ちになっている可能性があります。
つまり骨盤の回転をうまく使って体全体で打つようにすることでヘッドのスピードが上がり、振り遅れも直ったりします。

さらにゴルフ初心者はグリップの握り方が原因でスライスしてしまうことも多くあります。
ちなみに左手がウィークグリップ(左手グリップが浅い握り方)だとフェースを返すことが出来にくいのでスライスがでやすくなります。

対処法としては自分から見て左手グリップの拳が3つくらい見える程度に被せましょう。
フォームが良くなってもスライスが直らないときは正しくグリップを握れているかをチェックしてみてくださいね。

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https://jgmgolfclub.jp/

■ドライバーの飛距離について

①ドライバーの飛距離平均
ドライバーの飛距離は、「ボール初速(ボールが打ち出された瞬間のスピード)」「打ち出し角度(ボールが打ち出された角度)」「バックスピン量」よってかわります。
ちなみにミート率が良くなるとボール初速が速くなり飛距離は伸びます。
とくに初心者ゴルファーさんはミート率が悪くヘッドスピードが速くても飛距離が出ていないことが多いです。
そんな理由で初心者ゴルファーさんは、ちゃんとボールに当てることを意識すると飛距離が伸びやすくなります。
そしてゴルフファーの経験別の目標ヘッドスピードとドライバーの飛距離の目安は下記の通りです。

【ドライバーの飛距離の目安】
・プロゴルファー:48m/s 280ヤード以上
・中上級者 :43〜48m/s 240ヤード前後
・一般的男性 :38〜43m/s 210ヤード前後
・シニア男性 :33〜38m/s 180ヤード前後
・一般女性ゴルファー:28~35m/s 150ヤード前後
・非力な女性ゴルファー:25m/s未満 120ヤード前後

②飛距離がでない原因
結論を先に言ってしまうと飛距離を出すには基本スイングを身につけることが一番大切です。
その理由は基本ができていないとボールが当たらなくなるからです。
そんなこともあって、まずは「構え方」「ボール位置」「クラブの振り方」などをしっかり基本を練習することが大切です。
ここでは簡単にドライバーの基本基礎を箇条書きで説明します。

⒈握り方はオーバーラッピングかインターロッキングが良いです
⒉足の幅は肩幅よりも少し広いくらい
⒊振り方はインサイドイン軌道(弧を描く軌道)がおすすめです
⒋体重移動は頭を動かさず下半身は体の幅から左右に動かさない
⒌ボールの位置は左足かかとの少し内側が理想です
⒍ティーアップの高さはボールの赤道がトップラインから半分出るくらい

とくにドライバーで飛距離が出せない人は振り方と体重移動の仕方に気をつけたいですね。

※ドライバーの基本基礎はコチラの記事をご覧ください↓
https://oncole.jp/column/detail.php?id=7054

■ドライバーの飛距離を出す練習法

ドライバーを飛ばす為の練習方法を2つ紹介します。
ぜひ試してみてください!

①フォロー素振り
ずばり言ってしまうとフィニッシュまでクラブを振り抜くスイングをしましょう。
その理由は、インパクトでボールに当てて終わりのスイングだとヘッドスピードが出にくいからです。
具体的には「フォロー素振り」という特殊な素振りをしてみてください。
このあとその素振りの仕方を順序立てて説明していきます。

⒈まず通常通りにアドレスをします
⒉バックスイングをしないでフォロースルー側にいきなりクラブを振ります
⒊クラブのシャフトで右肩を押し出すように反動を付けて振り抜きます
⒋①~③を5回繰り返します

この素振りをすることで無意識で振り抜けの良いスイングが身に付きます。
振り抜けを感じられるようになったら素振りと打球を交互におこないましょう。
簡単にできる素振りなのでラウンド中もやると面白いと思います。


②踏み込み素振り
ドライバーの飛距離を出すには踏み込んで素振りをしましょう。
踏み込んで素振りをすることで体重移動も使えるようになるので結果として飛距離アップ効果が高くなります。
具体的な踏み込み素振りの方法は下記の通りです。

1.バックスイングで左足を地面から10㎝くらい浮かせる
2.ダウンスイングで左カカトを地面にむけて踏み込む
3.踏み込みながら骨盤を回転させてフィニッシュまで振り抜く

これだけです。素振りで慣れてきたら実際に打球をしてみましょう。
ドライバーで打つのが不安な人は、アイアンから始めるとよいですね。
正しい体重移動を身につけることで飛距離がアップできるはずです。

■初心者ゴルファーがドライバーを選ぶポイント

ドライバーの苦手を克服するには、自分に合ったドライバーを使うことがとても大切です。
その理由はドライバーのロフト角が小さいほど飛距離が出やすいと一般的には言われていますが、それはヘッドスピードの速いプロゴルファーやゴルフ上級者の話です。

じつはヘッドスピードが40m/s前後の人がロフト角が9度以下のドライバーを使うと打球が上がらずに逆に飛距離がでなくなってしまいます。
さらにボールが上がりにくいドライバーを使うと無意識にボールを上げようとする悪い癖がついたりします。

そんなこともあり初心者ゴルファーさんはロフト角が10~12度くらいのドライバーがおすすめです。
くわえて初心者ゴルファーさんは、大きなヘッドのドライバーを選ぶこともおすすめです。

なぜならヘッドが大きいとスイートスポットも広くなるからです。
つまりスイートスポットが広いとボールが芯に当たり、結果としてミスショットの確率も低くなるからです。

その他にポイントがあります。
下記を参考にしてみてください!

・適度な重量(振れる範囲内で重いクラブを選ぶ)
・R、SRのシャフトフレックスを選ぶ
・なるべく短いシャフトを選ぶ

などなどを意識して初心者ゴルファーさんはドライバー選びをしてみて下さいね。

■最後に

今回は「初心者ゴルファーさんの最初の難関!ドライバーの難しさとその克服法」をテーマに記事をお届けしました。
ドライバーが当たるようになって飛距離が出てくるとゴルフが間違いなく楽しくなってきます。

ぜひ今回の記事を参考にして頂いてゴルフを楽しんで下さい。ではまた別の記事でお会いしましょう。

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https://oncole.jp/

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