ゴルフと言えば、打ちっぱなしの経験はあるけれどコースでプレーしたことはないという方が案外多いのではないでしょうか?
そうした場合、上司や友人などに誘われて初めてコースに出る時は右も左もわからずに緊張してしまうものです。知らず知らずの内にマナー違反をして恥をかかないかという不安な気持ちもあるでしょう。
そこで、初心者でも安心してプレーができるように、これだけは知っておいてほしいというゴルフ場でのマナーやプレーする上でのポイントなどを5つに分けてまとめてみました。
まずはコースデビューを行う前に、コースでプレーをするための最低限の技術が身についているか否かを知る必要があります。あまりにもレベルが低いとそのためにゲームの進行が遅れ、後続の方のプレーを妨害することになってしまいます。
練習場で打った場合、空振りすることがほとんどなく、ドライバーで6割、アイアンで8割以上はある程度の飛距離を伴って前に飛ばすことができるかがコースデビューのひとつの目安になるでしょう。
その際、ボールがスライドやフックで曲がってしまうのはそれほど気にする必要はありません。それらは上級者でも悩まされることが多い症状だからです。ただ、本物のコースは練習場のように平坦なわけではなく、傾斜や障害物などが数多く存在します。そのため、練習時のような力が発揮できないケースも少なくありません。
したがって、万全を期するのであれば、コースデビューに踏み切る基準は少し厳しめに設定しておくことをおすすめします。あとは、ウェッジでのコントロールショット、バンカーショット、パターでのアプローチなども本番で戸惑わないように練習場である程度慣れておいた方がよいでしょう。
ちなみに、コースデビューのスコアは良い人で120~130、悪い人で140~150程度です。110を切る人、160を超える人は少数派なのでのこの数字もデビューのタイミングが妥当かどうかの目安になります。
全くの素人からコースデビューできるレベルに達するまでの期間は人それぞれですが、週に2回練習場で練習を行ったとして3カ月程度がひとつの目安になるのはないでしょうか。
ちなみに、学生時代にスポーツを経験していた人は上達が早い傾向にあると言われています。運動経験者は体の合理的な動かし方を無意識のうちに習得している人が多いからです。ただ、運動が苦手な人でも練習を重ねることで正しいフォームは自然と身につくものです。あせらずに練習を繰り返し、着実にコースデビューを目指しましょう。
コースデビューを果たすには技術も大切ですが、周りに迷惑をかけないようにマナーやルールを知っておく必要があります。
まず、基本的なゴルフ場でのマナーを挙げていくと、タバコを吸わない、首や頭にタオルを巻かない、木の枝を折るなどコースの破壊行為を行わないなどがあります。また、グリーンの上では、走らない、プレー中の人のラインを踏まない、ボールマークを直すのを忘れない、プレー中は旗をグリーンの外に置く、ボールを打つ人からはなるべく離れて順番を待つといったところが基本的なマナーです。さらに、バンカーではなるべく傾斜の低い地点から入り、出る前に砂をならすといったことに気をつけましょう。
ここまではコース上でのマナーですが、クラブハウスの中でも帽子やサングラスを身につけたまま入らない、コースから戻ってきた時はエアーコンプレッサーでシューズを洗ってから入るなどのマナーが存在するため注意が必要です。
一方、初心者がうっかり見落としがちなプレー上のルールとしては打ったボールが5分以内に見つからなければロストボールとして1打罰を課して新しいボールで打ち直す、自分のボールに触れて動かしてしまうと1打罰、他人のボールを間違って打ってしまうと2打罰、アドレスの後でボールが動いてしまうと1打罰などがあります。
また、少しややこしいのがボールが障害物の上に落ちて次のショットが打てなくなったケースです。この場合、ウォーターハザードや木の幹など、コース上に意図して置かれたものが障害となって次のショットが打てないのであれば1打罰の上で打ち直しとなります。しかし、動物の掘った穴にボールが落ちたなど、想定外のものが障害となってショットが打てない場合は「異常なグラウンド状態」と判断され、ペナルティなしで打ち直すことができます。